予防歯科
予防歯科とは
出来るだけ自分の歯を残すために
歯科での治療において、虫歯や歯周病になってしまった歯の治療として、金属や樹脂を使用して治療する方法を「置換治療」といいます。
審美的な観点や使用感からいってもその治療方法としては最善ではあるのですが、本当に一番いいのは、ご自身の健康な歯で暮らしていくことです。どんなに最新の治療法や義歯が出来たとしても、本当の歯にはかなわないのです。
その為には、「置換治療」も大切ですが、まずは虫歯や歯周病にならないための「予防歯科」が大切になってきます。
「予防歯科」とは上記の通り、虫歯や歯周病にならないための予防処置のことです。
くらとみ歯科クリニックでは、「置換治療」もさることながら、出来るだけご自身の歯を残し、守っていくことにも力を入れています。
「予防歯科」で大切なこと
「予防歯科」で大切なことは、文字通り徹底的に予防をすることです。
歯磨きを含めた「口腔ケア」を徹底し、その為に使用する器具にも気を配ること、またどうしてもご自身による手磨きでは、どんなに丁寧にケアをしていても磨き残しが出て来てしまいますので、最低でも3ヶ月に1回は歯科クリニックでのメンテナンスが大切です。
「口腔ケア」は老後の病気予防にも繋がります。
口の中を清潔に保つことは、誤嚥性肺炎を予防するという効果があります。東北大学医学部老年科の佐々木教授は、老人の肺炎は脳梗塞などの脳の障害により、口腔や咽頭の反射が低下して口腔の細菌を気管に誤嚥して起こることが多く、口の中の雑菌を減らす口腔ケアを毎日実施することによって、肺炎発症率が40%減ったと報告しています。
くらとみ歯科クリニックでの「予防歯科」
くらとみ歯科クリニックでは、歯と身体の健康を保つために定期検査を実施し、歯周病・虫歯を未然に防ぐための予防歯科を実施しております。虫歯や歯周病のなりやすさには個人差があります。そのため、様々な検査を実施して、虫歯のリスク判定(なりやすさ)を行い、個々の方々に合わせた予防プログラムを立て診療します。
また、歯の健康は歯科医院でのケアだけでは維持できません。歯科で行う歯と歯周組織の清掃:PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)と自宅で行うホームケアがとても大切です。当院では、ブラッシング指導などホームケアについても、しっかりと指導しています
「予防歯科」のポイント
「予防歯科」を始めるタイミングは出来るだけ早いことが大切です。
生まれて直ぐの赤ちゃんであっても予防することができるのです。
年代別の「予防歯科」のポイントを以下にまとめましたので、参考になさってください。
- 幼少時
- 赤ちゃんに対しては、まだ虫歯になっていない未病の状態なので食生活に気をつけていただくことと、母子感染の予防することが大切です。(口移しでの食事を避けるなど)
このときに気をつけておき、定期的なメンテナンスを続ければ、一生涯虫歯にも歯周病にもならない子供になることも可能なのです。 - 小児
- お子さんや若い方の場合は、虫歯になっていたとしても、症状が軽い人が多いですから、歯科クリニックできちんとケアし、ホームケアに気を配っていただくとよいでしょう。
- 成人
- 30歳代以降の方は、ほとんどの方が軽度の歯周病にかかっているといわれており、ほとんどの成人の方には歯科検診が必要です。
- 高齢者
- 高齢者の方は虫歯や歯周病になっている方が多く、これを放置して虫歯や歯周病の菌が体内に侵入していくことで、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが何倍にも高まってしまいます。全身の健康維持のために、口腔内の悪いところを治療し、メンテナンスをする必要があるでしょう。